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執筆者の写真渡邊一翔

カルチャーセンターで


カルチャーセンターで、デッサンの講座と子どもの絵画と造形の講座を担当しています。


デッサンの講座は、もともと私の大学院の先輩が担当されていて、その講座の後任をさせてもらっています。

この講座では主に高齢の方々が中心に参加されており、長く来られている方々で、少人数ですが充実した時間を過ごしています。普通カルチャーセンターというととりあえず集まって楽しくやるという印象があるようですが、勿論楽しくやりつつも、今の方々は非常に熱心で向上心に溢れています。

いつもは静物デッサンを行うことが多いですが、今回からすこし違った刺激をとりいれようと、油粘土による塑造を行いました。今回は初めてなので、とにかく粘土を練って慣れてみる、小さなサイズでいいので、やってみるという感じでやりました。封をあけたばかりの粘土は固いので、苦労している部分もあったのですが少しずつ取ってはつけ、とってはつけでやっているうちに、案外早くコツをつかんだようで、粘土に慣れるを超えて、モチーフに迫るとこまでいけました。

粘土ではいつもにまして凄い集中力で取り組んでおられました。粘土はかなり人を熱中させる作用があるようです。勢いにのって集中しすぎると、ふと気を抜いた時猛烈につかれていたりするので、そのあたり粘土には注意が必要です。


デッサンの講座のあと、小学生のための講座も担当させてもらっています。

小学生は年齢ややりたいことがそれぞれ別々なので、そのあたりは様子を見ながらといった感じです。今来ている姉妹は、今回、絵の具でなんか描きたいというので挑戦させました。なんか描きたいが何かいて良いかわからないというので、コンパスなしで綺麗な○を描いてみる、そんでから中に均一に塗ってみるという、即興の課題をあげました。綺麗な□を描いて、ちょちょいのちょいとやれば、誰でも一筆描きより整った○が描けます。絵の具の平塗りのような練習もできるので一石二鳥です。綺麗な○を描くのはやってみると案外できるなと思ったようでした。それからなかを絵の具で綺麗に塗ってみる。日本国旗ってシンプルでかっこいいねという話を絡めながら、中を赤に均一になるよう塗ってみました。

基本的に私は、私自身同じことをして楽しむようにしています。私は赤の○になんか描きたいと思ったので、海のような波を描きました。さらには黄色がほしいと思えば黄色を、ピンクの模様がほしいなと思えばそれを、気ままに描きたしました。子どもたちはこれ何とよく聞いてくるのですが、自分でもわかりません。私は抽象画を描いて作品だと言って発表したことはないのですが、気ままに描いていくのは楽しいもんだなと感じました。

日の丸だけを描いた女の子は、私とは逆に日の丸にこだわりを感じたようで、太太と「日本」と文字を描きたしました。

帰り、お母さんが迎えにきたとき、あえての右傾化教育を行っているわけではありませんよ、といった感じだけ出しておきました。


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