継がれゆく線~線で描かれる人体の造形美は平面から立体へ~
アーティスト 渡邊一翔(立体)×渡邊一雅(絵画)
場所 東京都世田谷区野沢3丁目14-1 ときそら
展示期間 2023年5月26日(金)~6月22日(木)
※日曜日は休日
本展覧会は人体をモチーフにした平面と立体作品の展示です。二人は父と息子であり、それぞれが美術家でありながら専門は異にしています。本展覧会では絵画と彫刻の違いを超えて引き継がれた、表現のエッセンスと、そこにある造形美が感じられる展示となっています。
父の渡邊一雅は、デッサン・クロッキー指導者として28年京都のアトリエを拠点に、日本全国でセミナーを展開してきました。指導者をしながら描き溜めてきた作品は、最小限の線で最大のリアリティを表現する人体クロッキーの神髄が詰まったものとなっています。息子である渡邊一翔は、ワイヤーや3Dペンを用いて従来の型にはまらない具象彫刻を制作しています。線的な人体造形を立体空間に描き出す彫刻作品は、その造形を通して人間の不完全な存在感を示唆しています。
伸びやかに描かれる息の長い線は心地よく、生命感を感じさせる力があります。線をテーマに平面から立体につながる表現の魅力を、世田谷の素敵な空間と共に味わって頂けると幸いです。
□レセプション 6月3日(土)14:00~16:30
予約制20名まで
ドリンク・オードブルの提供あり 参加費:3000円
・アーティストトーク
それぞれの作家の紹介・展覧会の解説・制作に関する様々な話があります。
・クロッキー体験
人体クロッキー(着衣)の体験ができます。線を走らせてのびのびと描く楽しさをあじわってみてください。
□ワークショップ6月17日(土)14:00~16:30
予約制20名まで
スイーツセットの提供あり 参加費2000円
「3Dペン創作ワークショップ~線から立体をつくる体験~」
3Dペンはペン型の3Dプリンター、自由自在にプラスチック工作ができる道具です。
3Dプリンターはデータとなった造形を、実際に立体のものとしてプリントアウトできる機械です。多種多様なものがありますが、一般的には、プラスチック素材を高温で溶かし、線状に積み重ねて形を作るタイプのものがよく知られています。3Dプリンターは手軽にイメージを立体にすることができ、産業界に革命を起こしたといわれています。
3Dペンは、このような3Dプリンターの特性を生かし、ペン型にしたような道具です。溶けたプラスチックは冷えると固くなるので、自由自在にプラスチックで描いたり形をつくることができます。基本的な造形技術を踏まえて、このツールを味方につけ、使いこなしてみませんか?
ワークショップでは、簡単おしゃれに作れるコースターと、ペン立てつくりに挑戦します。